Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はんこう
反抗
豊島 与志雄
Lesen Sie 反抗 (はんこう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.121 Zeichen · 282 Bildschirme
」
「そんなら君、断ることは少しもないですよ、元々向うの好意から出たのだから。」
「ええ。」と周平は曖昧な返辞をした。
立ち上った時一寸呼び止められて、そこいらへお茶でも飲みに行こうかと誘われたのを、彼は断って、妙に慌しいような気持で辞し去った。
「この次一緒に飯でも食いながらゆっくり話しましょう。」と野村は彼を送って階段を下りながら云っていた。
二十四
周平は狭苦しい下宿の四疊半に身を投げ出し、両の拳を握りしめて深く息をした。
確かめておくつもりの自分の生活は、この上もなく明かになった訳だった。他からの補助は一切期待出来なくて、自分の腕一つに頼るのみとなった。手に触れるものは凡てを引掴んでいこう、と彼は決心した。その決心の下から、世を呪い人を呪いたい気持が湧き上ってくるのを、彼はじっと押えつけた。最初苦学をも辞さないと決心した時のことが、頭の中に浮んできた。記憶の底にこびりついてるあの晩の夢が、また思い出された。逞しい乞食の姿が見えてきた。彼は自ら云った。「自分は逞しい乞食となりたくはない。逞しい闘者となりたい。」
それでも、決心だけはあっても、これからどうしていったらいいか、殆んど見当がつかなかった。