Japanische Klassiker mit Furigana
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はんこう
反抗
豊島 与志雄
Lesen Sie 反抗 (はんこう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.121 Zeichen · 282 Bildschirme
そのことに気を取られているうちに、いつのまにか自分の下宿の前まで来ていた。つと中にはいった。喉が渇いていた。面倒くさいので、洗面所へ行ってそこの水道の水を飲んだ。
自分の室にはいると、すぐに寝てしまった。遠くでするような軽い頭痛を覚えた。頭痛の合間合間に彼は、保子のことを縋るようにして考えた。悲しげに微笑みかけてくれるやさしい姿だった。
然し、朝になると彼は、もうその幻に浸ることが出来なかった。清純な一徹な光りに澄みながら底に謎を含んだような彼女の眼が、じっと彼を眺めていた。彼は心の据え場に困った。
八
「井上さん、あなたはこの頃何だか様子が変よ。心配事でもあるのなら、包まず仰しゃいな。」
次の月曜日に隆吉を教えに訪れた時、そういう風に保子は尋ねかけてきた。
「何にも心配事なんかありません。」と周平は平気を装って答えた。
「そう、それならいいけれど。……でも、いやに考え込んでるようじゃないの。こないだ……この前だわね、あの時だって、来るが早いかすぐに帰っていったりして、その上、妙にそわそわした落着きのない様子だったと、横田もそう云ってましたよ。