Japanische Klassiker mit Furigana
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おじ
叔父
豊島 与志雄
Lesen Sie 叔父 (おじ) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.585 Zeichen · 24 Bildschirme
叔父さまに助けて頂くと、一生御恩に着ますわ。図々しいお願いですけれど、どうにもならなくなったんですもの。」
中野さんは喜代子の美しい眉と頬の皮膚とを見ながら、敷島の煙をふーっと吐き出した。
「ほほう……。」
それから不意に、喜代子の派手な着物が眼についた。
「だが……お前の様子を見ると、さほど困っていそうもないじゃないか。そんな……しゃれた身装をしてるところを見ると。」
「あら!」と云って喜代子は同棲以前の通りの身振をした。「……だって、これっきり着物はないんですもの。それに、始終出歩いてますから。」
「始終出歩いてるって……。」
「ええ、あたし勉強を初めたんですの、フランス語の勉強を。毎週三度ずつ教わりに行ってるんですの。」
「フランス語の勉強を初めたって……そんなものを何にするのかね。」
「毎日用がないものですから、笹部にすすめられてやってみましたの。……でも、フランス語を知っていなければ、本当によい詩は分らないんですもの。」
「フランス語を知っていなければよい詩が分らない……そんなものかな。まあ……兎に角感心だね。」
「ですから、あの……聞いて下さいますの。