Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
良しとしていない。表面では、特に公の場面では一応褒め立てて敬意を払うようなことを言うが、突っ込んで正直なことを聞くと、たいがい、くさす。好いていない。それから、ホンのこの間から共産主義者みたいになった人々や小説などを読みはじめて、まだ間の無いような人々の多くが、宮本の作品を支持する。支持のしかたは、好くというよりも尊敬する方に重みがかかっている。その尊敬の中に、ビックリした気持や、おびやかされた気持がすこしずつまじっているのが通例である。そして、人数からいうと、この第三番目の人々が一番多い。以上の通りであった。
だから私は、こう考えた。宮本の作品が大衆の間に盛んに迎えられているのは、たしかに或る程度まで「日本の大衆の中の民主主義的な進歩的な層が彼女を支持している証拠」かもしれないが、同時に、日本の現在には社会的政治的思想の点でも文学芸術的教養の点でも結核初感染患者みたいな人間が非常に多く、そして結核初感染患者というものは売薬の「特効薬」を盛んに買いこむ傾向を持っているものであり、だから宮本の作品が盛んに迎えられるのも、それに類する現象ではなかろうかという考えである。