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Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme

Aozora Bunko

へい、お願えで……(辞儀をしつづける)

段六 皆さん、この俺からもおたの申すで。あんでもねえことで。所とお名前と爪判をいただきせえすれば、そいでこの男の兄きが助かりますので……(一同は顔を見合わせて答えぬ)

仙太 たんだそれだけでごぜます。へい。皆様にご迷惑をおかけするようなことは金輪際、きゅうり切ってありませんでええす。へい……。

段六 ……(群集と仙太を見較べて頭を振り)……仙太公、どうもはあ、しょうあんめ。もうこうなれば手遅れだべよ。あきらめな仙太公。よ、おい仙太公。

仙太 (段六の言葉は耳に入らぬ)お願え申します。

行商人 ……ええと、右之者共、上を恐れず、ええと、貢租の件につき……へえ、貢租てえと年貢のことじゃろが……強訴におよばんといたし相謀り……強訴と言うのは何の事だえ?

百姓一 ごうそかね、はあて? とんかく、あんでもはあ差し越し願えばしようとなさったてえがな。

行商人 ははん、この平七とか徳兵衛とか仙右衛門やらがね?

仙太 (すがりつくように)さようでごぜます。仙右衛門と申すが、おらの兄きでごぜます。兄きと申せば若いようでがんすけど、九人の兄弟で一番上の兄の、おらが末っ子でえすで、もうはあ四十七になります。