Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
私らの賭場に今夜ヒョックリやって来た名も知れねえ野郎でさ。
今井 人でも斬ったのか?
喜造 へえ、人も二、三人斬りました、が、それよりも、こともあろうに賭場を荒しましてね、場銭あらかた、その上に寺箱まで、といってもご存じはねえでしょうが、とにかくゴッソリ引っかついで逃げ出したんで、あんまりやり方が憎いんで、皆でとっつかめいて、眠らそうてんで。
加多 フーン、では賊だな?
喜造 へ? へえ、まあそうで。
今井 何という奴だ?
喜造 それが知れてりゃ、こんなガタビシするがものはねえんですがね。どこの馬の骨ともわからねえんで。ご存じかも知れませんが、この山の賑やかしは元来北条の大親分の手で、節季々々その時々に廻状が出て諸方の貸元衆や旦那衆お出向きの上、寄合い盆割でやらかすんですが、今度も常州一帯下野辺からまで諸方の代貸元達や旦那衆がズラリと顔を揃えて今夜も市は栄えていたんで。御存じありますめえが、盆ゴザに坐りゃ渡世人は、自刃の上に坐った覚悟で、へい、昨日今日ポッと出のバクチ打ちなんぞ途中から割り込んで来ることさえもようできることじゃねえ、それぐらいに凄い意気合いの物でがんす。