Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
ご縁がありゃまた。(右手へ)
加多 五月には来るか?
仙太 先の約束あわからねえ、ま、ごめんねえ。(風のように右手へ消える)
今井 あの者、放してやっていいのですか?
加多 悪いとしてもしようがあるかな? ハハハ、いや五月には来ます。拙者が太鼓判を押す。
今井 (赤い空を見て)ウワッ! 爽快だなあ! 真壁に居合わさなかったのは残念だ!
加多 また、剣舞か? まず御免だ。気を立ててはいかん。さあ、行こう。(懐中から地図を出す)
今井 え、まだ行くのですか?
加多 (地図を調べつつ)君は、ではここで引返す気でいたのか?
今井 いえ、そういう……。
加多 まあ、気を立てたまうな。頭が熱すると物が見えなくなる。ええと、布切れで、そこの木立に目印を結んで貰いたい。(今井しぶしぶいわれた通りにする)そう、それでよい。ええと、ザット、いま、寅の一点かな。いや、おかげで北斗が見えなくなって困りもんだ。まあ、いい、西南稍未寄りか、さあ行こう。これから女体だ。(二人尾根道の方へ歩き出す。けたたましい太鼓の音の中に幕)
4 植木村お妙の家
今は荒廃しているが、以前はさぞ立派だったろうと思われる大庄屋の家の母屋の内部。