Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
まして、あんたはいままでこねえに立派な大家の嬢様、先はどうなるかと思えばお泣きんなるも道理だ。しかし安心なせえ、俺もせっかくこうして仙エムどんの位牌まで抱いてやって来て見れば、嬢様や子供衆の行く先のメドがつくまでは動かねえ積りだから――。
(不意に奥でワーッと人々の騒声がして塀外の道あたりを、何かに襲われて逃げて行くらしい百姓達の足音。騒音の中に「天狗だ! 天狗っ!」「いや城下の役人だでっ!」「お見廻りだっ!」「天狗が来たっ!」等の叫声だけがハッキリ聞取れる。……それに押しかぶせるように大砲の音)
(口をきくのを止め、それらの音に耳を澄まして顔を見合せて立ち尽す段六とお妙。――間。外の群集は次第に遠くへ逃げ去り、音は消える……)
段六 ……あああ、恐ろしい世の中だて。おららにゃ、あんのことだか訳もわからねえて。……馬鹿なことよ。殺したり殺されたり大砲を射ったり、ワアワアと、ああんの事だ。
お妙 ……段六さん。
段六 あんです?
お妙 ……あのねえ……あのう……仙太郎さん、……あの人の行方はまだ……?
段六 ……それでがすて。噂も色々あるし……おらも方々捜しちゃいるが(と、どうしたのか余り話したがらず)……ああ閂を差すのが未だだった(と戸の方へ行く)