Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
思うんです。
加多 (ひどく静かに)よろしい、お前のいうことはよく解った。では聞くが、仙太、お前は最初ここに来た際に、本隊の志の存するところ、われわれの大義の根本に充分理解がいって参加したのだな? それを承知の上で生命を投げ出すという誓約の上で参加したな?
仙太 へい。
加多 それから、一旦加盟した上からは、上長の命令に背いた場合、隊士としての面目を汚した場合、斬られて死んでも不都合無いと……?
仙太 (加多の静かなのは、いまにもズバッと抜刀して斬りつける前ぶれであることを知っているので、ジリジリ後へ退りながら)斬って下すっても、ようござんす。
加多 フフフ、斬ってもよいが、俺は斬らぬ……。もう一つ訊ねるが、ここに命を投げ出して投じたのなら、俺達のすることを黙って信じて、今日の使命に出かけるわけには行かぬかな?
仙太 ……へい……。
加多 どうだ? ……本組の隊士は何びとと雖も、本組の大義について、また本組の行動について、勝手な臆測、論判、上下するを許さぬ。これは承知か?
仙太 へい……。
加多 要は尊攘の大旆の下に、世情一新のための急先鋒となれば足りる。……(突然裂くようにはげしい声をあげて)事の成る、成らぬをソロバンで、はじいた上で、かかることが行われると思うかっ! たわけっ!