Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
立止って懐から位牌を出してチョッと見ていた後、それをポイと後に捨てて歩き出す。が直ぐ何と思ったのか、スタスタ引返して位牌を拾って再び懐中にして……)
井上 どうしたんだ?
仙太 いえ何でもねえ。急ぎやしょう。(二人揚幕へ消える。それを見送っている加多と水木)
(間)
水木 あれにやれるかな?
加多 え? ああ、それなら大丈夫。拙者はよく知っていますが、剣を取ってあれだけの押しがきくのはチョッとない。
水木 私にもそれはわかるが、だが、気に障りがある場合、十のものが五つも働けないもんだからなあ。要は、山を負うて戦うか、水を前にして戦うかにある。妙なことを言っていたが、危っかしい。直ぐ後からかい添え併せて目付けのため、シッカリした者をもう一人やろう。
加多 そう。やられるのは結構ですが、目付けとは、彼のために可哀そうですな。妙な男で本当に殺気立って来る前には、いつでも、あんな風なことをいいます。果して来ると言った言葉を信じてやって下さってもよろしい男です。しかし……。
水木 しかし?
加多 いや…… あれの抱いている疑いにも一応の理がありはしないかと考えているのです。