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Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme

Aozora Bunko

甲斐々々しく出で立ったお妙は着物が腰の辺まで濡れている。田の中で倒れでもしたらしい)

段六 (お妙の身体を上り端にソッとおろして)さ、しっかりすっだよ、嬢さん、うちだ。こうれ!

お蔦 どうしたの、段さん?

段六 ああによ、タンボでつんのめってね。いわねえことじゃねえ、このウン気に朝からだ。早くあがんなせというても剛情張ったから。水だ。

お蔦 あいよ(土間に降りて竈の側のカメから茶椀に水を汲んできてお妙に呑ませる)お妙さんどう、しっかりしなさいよ。

お妙 ……ありがとう。ああ。

段六 (お妙の襟をくつろげてやったりして介抱しながら)ジッとしていりゃ、じきよくなっだ。身体のキツクねえ仁が夏場無理ばすっと、よく起すだよ。源坊、脚絆ば脱がして、さすってあげろえ。(男の子はいわれた通りにする)ああ、やっと口のはたに血の色が出て来たわ。やれやれ、大概びっくらさせましたぞ、嬢さん。

お妙 ……すみません、段さん。もういいの、源ちゃん。ありがとうよ。

投六 あがって一時寝るがええ。これに懲りるがええですぞ、少しは。全体が無法すぎるて。

お妙 ……へえ。ザッとでいいのすて、ありがとう。