Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme

Aozora Bunko

どうにかすれば、これが生き返ってでも来るか? 見ていろ! (いきなりバリバリバリと位牌を踏みつぶして、砕いてしまう)

仙太 加多っ!

加多 天狗党隊士真壁仙太郎として湊で死なしてやる! わかっている! いいから来い!

(再び仙太郎の肩を掴み、仙太郎もあえてそれを拒まず、戸口へ歩みかけるそこへ丁度外からヒョイと飛込んで来た人影とぶっつかりそうになる。入って来たのは旅拵えで、左肩から腰へかけてまだ繃帯をした甚伍左である。三人同時におお! と低く叫ぶ。加多と仙太郎は飛下っている)

加多 ……甚伍左!

甚伍 加多さん! ……仙太郎!

(そのまま三人が土間の三方に突立ったまま、互いに眼と眼を見交したままジッとして動かなくなる。……永い間。

少し離れたところをかなりの人数が走って行く叫び。遠くの砲声、銃声)

甚伍 加多さん、事あ、しくじりましたねえ。

加多 ムッ、……無用だっ!

甚伍 あんたあ、抜く気か? それもよかろう、斬られてもよい。だが、あんた方あ水戸の方へ行っちゃいけねえ。……行っちゃいけねえ。穽に落ちるようなもんだ。宍戸様の手と合して水戸城を落して立籠る積りだろうが、それが穽だ。