Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
いま、此方へ二、三人やって来るらしい。
巡査 でありますか? 本官は、本官は……。
刑事 アワを食ってはいかん! 向うは命知らずばかりだ。いや、だから、もうすでに昨日あたり応援が県の方からもここへ着いていなけりゃならん筈だが。とにかく、それまで、奴等にあばれ出されてはいかん! 足尾か加波山へ追い込むことになっているから、山へ追い込めば此方のものだ。
巡査 ばく、ばく、爆裂弾を持っとるというのは本当でありますか?
刑事 馬鹿な! 持っていても高が知れている! しっかりしたまえ! そっちへ行くんだ! (振返って見て)おお、来やあがったようだ。さ! (花道へ向って走り込んで行く。あわてた巡査、佩剣を抱えて道角でグルグル二、三回廻った末、左手への道を走って消える。――急に静かになる。水田の泥掻の水音。……間)
(右手から、前後を見廻しながら出て来る自由党の壮士三人。一人は着流し。一人は絣単衣に袴、一人は詰襟の洋服を着ている。三人ともつとめて平静を装うてはいるが、ひどい昂奮と緊張が明らかに見られる。洋服の男は仕込杖らしいステッキを突き、着流しの男は、抜身のままの脇差しを、ダラリと右手に下げている。