Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme
着流 貴様、失敬なことをぬかすと……!
洋服 おいおい、こんな爺を相手に……よせよせ! さ、行こう! (三人花道の方へ行きかける)
仙太 (見送って、独言のように)行っても無駄でしょうて。仙太郎さは、もうはあ百姓だで、そんなことに手は、よう出しますめえ。
(三人はそれでチョイと立どまりかけるが、貴様達に何がわかるといった調子で聞かず、急ぎ足にドンドン揚幕へ。それを立って見送っている仙太郎と滝三――間)
滝三 お父う、……お父う、あんな無茶ばいってええのか? 嘘だってわかると……?
仙太 ああによ。……嘘じゃねえ。さあ、またやろうか。
声 あんだとお? (と少し調子はずれの声を出していままで稲の中にいたもう一人の爺が立上る。これも老人になってしまった段六である)もうはあ、お茶だと?
滝三 また、伯父さのツンボの早耳だ。(段六に向って声を張り上げ手でラッパを拵えて)お茶はまだだい、段六伯父さ。よく空く腹だぞ。芋が来ねえで、はあ、お気の毒みてえだ、伯父さ! ハハハ。
段六 あんだと、滝三め! 芋も芋じゃが、お咲坊が来ねえでは、お前こそお気の毒さまみてえなもんだて! アハハハハ、知っとおるぞ。