Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
「えッ?」
「そうまあガンガン安鳴りさせずと、その足もとをよくみろよ」
いわれて足もとの流し口をなにげなく見ると――、こはそもいかに! 勝手口からちょろちょろと流れ出ている水から、ぽあん、ぽあんと湯気がたっているのです。
「よッ、さては野郎め、家の中に隠れているんだろうかね」
「あたりめえだッ。湯気水の中に、出がらしの茶の葉がプカプカと浮いてるじゃねえか。やっこさんゆうゆうと茶をいれ替えて、とぐろを巻いているぜ。このあんばいじゃ、一筋なわで行きそうもねえやつのようだから、気をつけねえとやられるぞ!」
「なにをッ。きょうの伝六様は品がお違いあそばすんだッ。――ざまあみろッ」
ドンと、もろに体当てを食わして、雨戸をけとばすと、いかさまできが違うのではないかと思われるほどの勇敢さで、七くぐり、八返りの仕掛け造りではないかともあやぶまれる暗い家の内を目ざしつつ、伝六が先頭、つづいてちんまりとした善光寺辰が、風船玉のように飛び込んだあとから名人はゆうゆうとはいっていくと、まずお公卿さまに命じました。
「目ぢょうちんだッ。目ぢょうちんだッ。はええところ辰公! 見当つけろッ」