Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
だんなのあのやにさがり方をよく見ろよ。平生は腹がたつくれえお堅いが、奇態とこういうふうないか者の娘っ子となるてえと、じきにだんなの風向きが変わるんだからな。どんなべっぴんどもだか知らねえが、たかの知れた奥山のやせ芸人じゃねえかよ。こんなのんきなまねをする暇があったら、はええことネタをあげちまえばいいものを、ほんとうにじれじれするじゃねえか。おめえまで誘い込まれて、ぽかんと口なんぞあけて見とれていたら、根こそぎ鼻毛を抜かれちまうぜ」
しきりとあいきょう者が一日の長を誇って、いやに兄分風を吹かしているのを、右門はくすくすと笑いわらい聞き流しながら、黙念としてしたくの整うのを待ちました。
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やがてのことに、まず舞台にはあかあかと何本かの燭台がともされて、こんなときでもないときに、変わり種の三人ばかりなお客でも、やはり芸とならば鳴り物がはいらないと太夫たちに興が移らないのか、ジャカジャカチンチンと下座のおはやしが始まるといっしょに、嫣然として右門主従三名のほうへ媚びの笑いを投げかけながら、妖々とそこに競い咲くごとく姿を見せた者は、これぞ問題の梅丸竹丸両花形です。