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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

娘が申したところによると、あなたさまがこの小屋からお連れ出しなさりまして、吾妻河岸からやにわと大川へ突き落としたと申してござりまするぞ」

「そうかい。右門は右門だが、むっつり右門じゃねえ、ここにいるこの化け右門だよ。でも、突き落とされたのによく助かったな、だれか船頭でも拾ってくれたのかい」

「へえい。なにしろ、高手小手にくくされたまま、おっぽり込まれたんで、危うくおぼれようとしたところを、うまいこと荷足船が通り合わせて、拾いあげてくれたんですよ」

いっているまに、恐るるもののごとく駕籠のたれを上げて、ぐっしょりと全身ぬれねずみのままそこに姿を見せた者は、これぞいうまでもなく行くえ不明中の桜丸でした。しかも、その容姿の楚々とした可憐なる美しさというものは、いかさま人気を奪ってしまうにじゅうぶんなくらいで、それと物音を聞きつけたのでありましょう、手裏剣少年が楽屋の中から駆け出してくると、

「おう! 姉さまかッ」

声も喜びにおろおろと震えながら、ひしときょうだい左右から抱き合いました。

その美しい肉身の美しすぎる情景を、右門もともどもうれしそうに見つめていましたが、かたわらの町役人をかえりみるといいました。