Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
お駕籠だろうと思って、もうちゃんと用意してまいりましたぜ」
「人見知りをしないやつだな。お人さまがいらっしゃるのに、そうガンガン鳴るな。雇ってきたのはいいが、何丁じゃ」
「ちぇッ、決まってるじゃござんせんか! だんなの分が一丁ですよ!」
「たまにできがいいと思や、そのとおりまがぬけてらあ。もう一丁つれてきな」
「えッ?」
「急いでいるんだ。たたらを踏んでいるまに、早くいってきなよ」
二丁用意させると、いつもながらに、そつのない右門流でした。
「てまえの志でござります。ご高家のお殿さまが、八丁堀からこっそり帰ったと人目にかかりましては世間へのはばかりもござりましょうゆえ、ご遠慮なくお召しくださりませ。ついで、お由さん、ご婦人がおひろいでも気がききませんから、ご老体をお送りかたがた、湯島のお屋敷で待っていておくんなさいな。一、二刻たちましたら、なんとか目鼻をつけて、お知らせに参りましょうからな」
北村大学とお由のふたりを駕籠で立たせておくと、自身は珍しやおひろいで、例のほろ苦い江戸まえの男ぶりを覆面ずきんの間からのぞかせながら、一本独鈷の落とし差しを軽く素足の雪駄に運ばせると、ただちに湯島なる質屋三ツ藤へ行き向かいました。