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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

年は今が若盛りの二十七、八。のっぺりと白すぎるほどに白いその顔を見迎えながら、名人はじっとまずあの底光りする視線をそそぎかけました。

と――これがすこぶる不審でした。身にやましいところがなかったならば、なにもそれほどおびえなくともよさそうなのに、くちびるまでも血のけを失いながら、おどおどと気もおちつかぬ様子でしたから、あいきょう者がすっかり一の子分を気どって、つんと強く名人のそでを引きながら、いらざるでしゃばりを始めました。

「どうやら、あの野郎が臭いじゃござんせんか。からの箱なぞを調べてみたって、手品使いじゃあるめえし、中からお能面がわいて出るはずもねえんだから、てっとり早く野郎を締めあげたほうが近道かもしれませんぜ」

「控えろ」

しかし、名人は強くしかっておくと、まずなによりも検証が第一とばかりに、それなる十兵衛を案内に立たせながら、倉の中へはいっていきました。かりにもお将軍家お秘蔵と名のつく品なんですから、お箱の結構壮麗はいうまでもないことなので、総蒔絵金泥散らしの二重箱には、みごとな絹ふさがふっさりとかけられて、いかさま北村大学のいったとおり、それには三カ所厳重な封印を施したあとがありました。