Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
なんとも恐れ入りましてございます」
「ただ恐れ入っただけじゃわからねえや。なんだって、こんな人騒がせやったんだ」
「面目ございませぬ。これなる女との道ならぬ不義につい目がくらみ、金のくめんにせっぱ詰まって、ご主人のご印鑑を盗み出し、他へお能面をこっそりと質替えいたしましてござります。お騒がせいたしまして、なんともあいすみませぬ」
「でも、ちと不審じゃな。そなたが金のくめんに困るはよいとして、こちらのご新造はりっぱな分限者の女主人だ。金に困るとは、またどういうわけじゃ」
「いいえ、それがちっとも不審ではござりませぬ。あれなる番頭十兵衛は、先代の甥でござりまして、口やかましく身代の管理をいたしておりますゆえ、あるはあっても一文たりとままにならぬのでござります」
「そうか。そこで、このおかみさん、十兵衛に罪を着せて、うまいこと追ん出し、あとでほどよくねこばばするつもりから、ろくでもないあんな告げ口したのかい。そうとわかりゃ、先を急がなくちゃならねえが、室井屋という質屋は何町だ」
「表神田でござります」
「じゃ、お由さん、北村のご主人に、そのこと一刻も早く知らせてあげておくんなさい」