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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

これはてまえの一心同体のごとき配下じゃから、なんでも申されよ」

「さようでござりまするか。では申し上げまするが、実は今これなる座敷で、ふいっと軸が紛失いたしましてな」

「軸と申すと、書画のあの軸でござるか」

「へえい」

「品物は何でござる」

「雪舟の絹本でござりました」

「雪舟と申すとなかなか得がたい品じゃが、家宝ででもござったか」

「へえい。代々家に伝わりました、二幅とない逸品でござりますので、かくうろたえているしだいでござります」

「いつごろでござった」

「ほんのただいま、それもまだだんなさまがたがお買い物中のことでござります」

「聞き捨てならぬことじゃな。場所はどこでござった」

「その床の間に掛けてあったのでござりまする」

「でも、この床には現在なにやらめでたそうな新画が掛かっているではないか」

「いいえ、それが不思議の種なんでござりまするよ。実は、いましがた出入りの鳶頭が参りましてな、つい十日ほどまえにてまえのせがれが嫁をめとりましたので、その祝儀じゃと申しまして、この新画の幅をくれたものでござりますから、さっそくこれと雪舟とを掛け替えて鳶頭とふたりでながめておりましたら、そのまに取りはずしておいた雪舟が、いつか消えてなくなったのでござりまするよ」