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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

なにごとか成算のあるもののごとく、右門が一二三と合い図をしたものでしたから、そういうこととなると特別大好物な伝六です。

「火事だア。火事だア。お隣が大火事だア」

右門の叫ぶ声に合わせて、必死と伝六も叫びました。なにしろ、宵のうちからひゅうひゅうとからッ風が吹き荒れて、今晩あたり出火したら、と大びくびくのところへ、場所もあろうに鳶頭金助の家の前で、お隣が大火事だア、とばかり大声でどなったものでしたから、なんじょうあわてないでいられましょう! 刺し子をまとって用意をしていたいなせの若者が、どやどやと金助の家から飛び出しました。

と――、そのあとから商売がらにも似合わずに大狼狽で、血色を失いながら駆けだしたものは、だれあらぬ鳶頭の金助自身でありました。けれども、飛び出しながら金助のけんめいにひっかついでいたものは、なにかとおぼしめす?――これぞ、笑止というか、こっけいというか、それとも当然なことというか、あの先ほど右門が不審を打った、四本の新しいからかみふすまの一本でありました。――まことにいつもながら捕物名人の、いわゆる右門流は、人の意表をつくことかくのごとく、また、水ぎわだってあざやかなことかくのごときものばかりでしたから、三嘆これ久しゅうしてもほめきれないぐらいでしたが、隣が火事とききつけ、まっさきにふす