Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

「よくよくしゃべりてえやつだな。松平のお殿さまに聞こえるじゃねえか。うるせえから、あごをはずして、ふところの中へでもしまっちまえッ」

しかられているまに、八ツ山下をこちらへ回って、葵の金紋打ったるおはさみ箱がまず目にはいりました。それから、これも同じご紋染めたる袋をかむせた長柄がさ、つづいて茶弁当を入れたお長持ち、それに毛鞘巻いたるお供槍――。

「エイホウ。エイホウ」

景気のよい小者どもの掛け声に交じって、

「寄れッ。寄れッ」

供頭の発する制止の声です。――ついでだから申し添えておきますが、道中しながら天下晴れてこの寄れッ寄れッが掛けられたものは、紀、尾、水のご三家にかぎったものだそうで、声とともに道行く者はいっせいに土下座。その間を前駆の足軽徒侍六十名が、いずれも一文字がさにももだち高くとって、ざくざくとよぎり通る。つづいて尾州侯のお召し駕籠。とみて、伊豆守様がお静かに歩を運ばせる。お駕籠がぴたり止まって、近侍の者がたれをかきまいらせながらおはきものをささげる、それからお出ましになってのごあいさつですが、一方は六十二万石の将軍家ご連枝、こなたはまた六十余州三百諸侯の総取り締まりたる執権職なんだから、そのごあいさつの簡にして丁重、いんぎんにして要を得たるぐあいというものは、人見知りをしないことおしゃべり屋の