Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
それも普通の小者ではなく、何か事件が突発したとき、非番の者をそうして呼び出しに駆け歩く小者であることがわかりましたものでしたから、さては伝六、きょうばかりはホシを当てたかなと思って、用向きを待っていると、小者は駆け寄りながら、やにわと口をとがらして右門をきめつけました。
「さっきおことづてをしてあげましたのに、なぜご出仕なさらないんでございますか!」
「おれのことかい」
「そうですよ、ほんのいましがた、たしかにおことづてをしたんですが、お聞きにならなかったんでございますか」
「知らねえよ、だれも使いなんか来やしなかったぜ」
「えッ、行かなかったんですか! どうしたんだろうな。あんなにくどく、念を押しましたのにな」
おどろきながら小者が、不審にたえないといったように首をかしげましたものでしたから、早くもその烱眼のピカピカとさえたものは名人右門です。伝六はまだぽかんとしながら目をきょときょとさせていましたが、名人の頭には、いっさいのからくりが察せられましたので、微笑しながら尋ねました。
「わかったよ、わかったよ。おめえがあんまり人を信じすぎたので、ことづてが途中で消えたのだ。