Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme

Aozora Bunko

た。お鷹狩りが中止になった結果、急にもようが変わり、将軍家をはじめ扈従の諸侯がたが、今から小石川のご用矢場に回って、御前競射をすることになったので、至急に愛用の弓を屋敷からその小石川のほうへ辰に持参せい、というご諚なのでした。それだけのご用ならば、なにも善光寺辰をわざわざ使者に立てなくともよさそうに思われましたが、しかし、このとき伊豆守が侍臣としてお鷹野お供に召し連れていたのは、お気に入りの小姓采女がただ一人でした。これは一代の名宰相松平知恵伊豆の行状中、最も特筆すべき慣例なので、他の諸侯がたがいずれも多いのは十人、少なくても六、七人は従者を伴っているのに、老中という顕職にある信綱ばかり、特に一人であったというのは、こういうとき多くの家の子郎党を召し連れていったら、閣老豆州の従者という意味で、将軍が特別の下されものなぞあそばして、そのため他の諸侯がたから、嫉視反感をうけるようなことがあっては、という賢人の賢慮から、わざと身軽で扈従するのがいつもその定例なのでした。――辰はいうまでもなくその名宰相伊豆守のご推挙で、名人の配下になった者。さればこそ、屋敷のもよう様子なども心得たこの愛くるしいお公卿さまに、白羽の矢が立ったとてもなんの不思議はないが、聞いて、納まらなかったのは伝の字あにいです。