Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
頭痛でもするのか、ひっきりなしにうるさく話しかけました。
しかし、右門は何を話しかけられても、お手のもののむっつり屋を決め込んで、よほどたいくつしたものか、しきりにあごのまばらひげをまさぐりつづけました。また、これは右門のごとき捕物名人にしてみるとそうあるのが当然なことで、何か右門畑のネタにでもなりそうな事件でもが起きかかっているなら格別ですが、うち見たところ旗本どもに親のかたきがいるというわけでもなし、べつにまた腰元たちの群れの中に秘密な親類筋があるというわけでもありませんでしたから、例の苦み走った秀麗きわまりない顔に、おりおりなまあくびすらものせながら、いたってたいくつげな様子でありました。
でも、さすが上覧相撲のありがたさには、だれも見苦しい物言いなぞをつける者はなくて、定めの番数は滞りなくとんとんと運び、いよいよ待たれた江戸錦と秀の浦の結び相撲にあいなりました。お約束どおりまず木の音がはいると、これにて本日は打ち止めの口上があってから、声自慢らしい呼び出しの美声につられて、ゆうぜんと東のたまりから、土俵に姿を現わしたものは、これぞお局群に呼び声高い江戸錦四郎太夫でありました。