Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
早くもなにごとか思い当たったとみえて、うそうそと笑いながら龕燈を駕籠の中へ差し入れると、しきりに秀の浦の傷口を見調べていたそうでしたが、――と刃先の血のりをぬぐって、そのまま不用意に捨ておいていったらしいふところ紙がそこにころがっていたのを見つけて、すばやくそれをたもとに拾い入れると、もうこれさえ見つかればおれのものだといわぬばかりに、莞爾とうち笑みながらいいました。
「いや、どうもけっこうなおみやげをわざわざお届けくださりまして、ありがとうござんした。だが、いかにてまえがひとり者でも、死人と同居はあまりぞっといたしませんからな。せっかくながら、お持ち帰りを願いますかな。では、失礼つかまつりますよ」
いたって皮肉に言い去ると、あごをなでなでへやの内へ取って返したようでしたが、そこへ伝六が目をぱちくりさせながらやって来たのを見ると、猪突に命令を発しました。
「さ、忙しいぞ。きさまこれから大急行でお城まで行ってこい!」
「えッ、お城なんぞに今ごろ何か用があるんですかい。さすがのだんなも、今度という今度は、あのあばたづらにしてやられたんで、退職願いでもしようとおっしゃるんですかい」