Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
きたものは、ざアざアという水の流れる音です。それもどうやら一時にあふれ出るような水音で、あまつさえその方角がまだのぞいてみなかった召し使いどもの用いる湯殿のほうでしたから、右門は時を移さずにやって行くと、この世におれの目の届かないところはないはずだといわぬばかりに、ぎろり中をのぞきました。
と――、果然水音の出どころはそれなる湯殿の中で、不思議なことに丸い湯ぶねはちゃんとふたがきせられてあるにかかわらず、その周囲には今おけからあふれ出たばかりらしい暖かそうなお湯がもうもうと湯気をたてながら流れていたものでしたから、右門はそれを認めるや、くすり大きく笑っていたようでしたが、いきなり歩みよって、しっかり湯おけのふたを上から押えつけると、笑いわらい、伝六へ命じました。
「長生きはしてえもんじゃねえか。今日さまが毎日東から出るこたあ知っているが、まだこんな珍しい湯おけを見たことがねえよ。ついでのことに、伝馬町までみやげにしてやろうから、どこかその辺へ駆けていって、力のありそうな駕籠屋どもを三、四人ひっぱってきなよ」
「なるほどね、こいつあいかにも珍品にちげえねえや。