Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
「バ、バ、バカな! たいせつな娘に、なにをおっしゃいます! バカな!」
問い落とされたら大事と思ったか、あわてて親の新助が横からわめきたてました。
「とんでもないお言いがかりをおっしゃっちゃ困ります。たったひとりの婿取り娘、色仕掛けのなんのと人聞きのわるいことをおっしゃっちゃ困ります。バカなッ。ドスがどうの、梅五郎がどうのと、娘にかぎってそんなだいそれたことをする女じゃござんせぬ!」
「たしかにないというか!」
「ござんせんとも! てまえら親子に、何一つやましいことはござりませぬ。両替仕込みの安いあいきょうがどうだのこうだのとおっしゃいましたが、娘のあいきょうを安く売るといったんじゃござんせぬ。商売はあいきょうが第一、店の繁盛はあいきょうが元手、幸い娘があいきょう者ゆえ店も繁盛すると申しただけでござります」
「控えろッ。では、おまえにきこう。娘のあいきょうが元手になって繁盛いたしますといったその店を張るについての、そもそもの元手はどこからひねり出したんだ。あの鈴新ののれんを出した元手の金はどこから降ってわいたんだ」
「それはその、元手はその……」
「その元手はどこの小判だ。