Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

「はてね。すごろくにしちゃ上がりがねえようだが、なんですかい、だんな」

「…………」

「え、ちょっと。これはなんですかよ。人が寝ているじゃねえですか、人が……」

「うるさいよ」

「いいえ、うるさかねえ、だんな。事がこういうことになりゃ、やぶいりはあすに日延べしたってかまわねえんだ。本郷の加州家といや加賀百万石のあのお屋敷にちげえねえが、その裏門の人はなんですかい、人は! だれがそんなところへ寝かしたんですかい」

「知らないよ」

「意地わるだな。教えたっていいじゃねえですかよ」

「でも、おまえ、おいらは薄情だといったじゃねえか。どうせわたしは薄情さ、のぞいてもらわなくたっていいですよ」

「ああいうことをいうんだからね。物は気合い、ことばははずみのものなんだ。ついことばのはずみでいっただけなんですよ。主従は二世三世、だんなとあっしゃ五世六世、ふたりともいまだにひとり身でいるが不思議だが、ひょっと伝六女じゃねえかと、ひとさまが陰口きくほどの仲じゃござんせんか。あな(事件)ならあなといやいいんですよ。なんです! その長く寝ている人間は――」

「変死人だよ」

「変死人! さあ、いけねえ。