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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

叫んだのといっしょに、矢さばき弓勢もまたみごと、名人ののど首ねらって、きりきりと引きしぼりました。

危うし!

まさに一箭、はっしと射放たれたかと見えたせつな、むっつりの名人また、身のさばきみごとです。つうつうと身を走らせて、依田の重三郎が射構えた右前深くへさっとはいりました。と見てか、重三郎がくるりとねじ向きながら構え直そうとしたのを、また右へ、あせって向き直りながらまた射構えようとしたのを、また右へ、向けば右へ、構えれば右へ、右へ右へと避けてははいる身の軽さ、足の早さ、じつにあざやかでした。

まことやこれこそ剣の奥義、抜きこそしないが、弓にむかって剣を得物に立ち向かうには、その右前、右前とはいるのが奥義中の奥義でした。左へ立ったり、左へ回っていたら、左手と書いて弓手と読ませるくらいです。避けるひま、防ぐひまもないうちに射放たれるのです。さすがはむっつりの名人、剣の道、武道の奥義、弓矢の道もまた名人でした。

つつう、つつうと矢面を避けながら、機を見て、一瞬、ぱっと大きく身を泳がして、重三郎の右わき深くへ飛び込んだかとみるまに、いい音色です。ぽかりとひと突き、草香の当て身がその脾腹へはいりました。