Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

「どこにあった!」

「ゆうべのあの枝に、ぶらりとさがっていたんですよ。それも、けさになってようようわかったんでござります。やっぱり船頭がみつけまして、血の色もなく小屋までしらせに参りましたんで、半信半疑で駆けつけましたところ、枝も同じ、場所も同じ、ゆうべのかっこうそのままで五人ともさがっているんですよ。なにはともかくと思って、すぐお知らせに駆けつけたんでござります」

名人の顔は、さっと青ざめました。

事件はいよいよ怪奇にはいったのです。

伝六のいまだに帰らないのも不思議である。

盗み出し、あまつさえ同じ枝にまたぶらさげてあったというのは、さらに不思議です。

「よしッ。すぐに参ろう。ご苦労じゃが、駕籠のしたくさせてくれぬか」

うちのるや、ひたひたと一足飛びに走らせました。

3

「じゃまだ、じゃまだ。道をあけな!」

「御用駕籠なんだ。横へどきな!」

景気をつけていっさん走りに急ぐ駕籠にゆられながら、名人もしきりと先を急ぎました。

どう考えてみても、こんな不思議はない。目も放さずちゃんと見張っていたのに、その目の前で死体が紛失したというのも不思議です。