Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
同時に、いそいそと渡殿を渡りながら出てきた影は、たしかに十七、八のあのういういしい下町娘です。
待ちうけながら、同じ魅入るような目で笑いかけると、何が恥ずかしいのか、ぱっとほおに朱紅を散らした娘の肩をなでさするようにして、すうとまた、いま出てきた内陣の奥へ消えました。
「ふふん。とんだお富士教だ。おいらの目玉の光っているのを知らねえかい。おまえにゃ目の毒だが、しかたがねえや。ついてきな」
とっさになにごとか看破したとみえて、むっくり身を起こすと、ちゅうちょなくそのあとを追いました。
内陣の裏には、奇怪なことにも、小べやがあるのです。
杉戸が細めにあいて、ちかりとあかりが漏れているのです。
しかも、小べやのうちにはなまめいた几帳があって、その陰からちらりと容易ならぬ品がのぞいているのです。
夜着とまくらなのでした。
「たわけッ。神妙にしろッ」
がらりとあけると同時です。
すさまじい啖呵の突き鉄砲をやにわに一発くらわせました。
「むっつりの右門はこういうお顔をしていらっしゃるんだ。ようみろい!」
えッ、というように緋のはかまがふり向きながら、あわてて夜着を几帳の陰に押しかくそうとしたのを、