Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
さればこそ、あの子にこのたびの縁談がありましたときにも、だれよりわたしが喜んで、したくのこと日取りのこと、みんなわたくしがめんどうをみたんでござりまするが、女の心というものはわれながら解せませぬ。だれよりも喜んでおりながら、式の晩になってお化粧をしてやろうと、いっしょにあの子とお湯を使っておりましたら、急にあの子を人手に取られるのが惜しくなりたのでござります。こんなかわいい娘を、こんな美しい妹を、知らぬ他人にとられたらと思いましたら、もう矢もたてもたまらなくなりまして、――魔がさしたのでござりましょう、こうやって、ああやって、こっそりいれずみをしたら、一生わたしのそばから離れまいと、ついあのようなそら恐ろしいことをしたのでござります」
「どういうわけじゃ。いれずみしたら一生離れまいとは、どうした子細じゃ」
「喜七なぞとはもともとありもしない人の名、そのありもしない人とさもさも契り合いでもしたように見せかけて、二の腕へあのような彫り物をしておけば、今度の縁談も式をあげた日のうちに破れて生娘のまま帰ってまいりましょうし、こののちともあの彫り物がじゃまをして二度とお嫁の口がかかるまいと、ただただあの子がかわいい一方から、あさはかなことを考えまして、だれともわからぬように栄五郎さんを呼びよせ、にんにく灸で眠ったところ