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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

あんまり考えすぎるから、事がむずかしくなるんだ。手はいくらでもあるじゃねえかよ。ばかばかしい。アハハ……アハハ……」

吹きあげたように、とつぜん大きく笑いだしたかと思うと、さわやかな声がのぼりました。

「ねえ、あにい!」

「…………」

「あにいといってるんだ。いねえのかよ、伝六」

「い、い、いるんですよ。ここにひとりおるんですよ。気味のわるいほど考えこんでしまったんで、どうなることかとこっちも息を殺していたんです。いたら、いきなりぱんぱんと笑いだしたんで、気が遠くなったんですよ。あっしがここにおったら、なにがどうしたというんです」

「どうもしねえさ。岡の三庵先生は何商売だったっけな」

「医者じゃねえですかよ」

「医者なら、血があったって不思議はねえだろう」

「だれも不思議だといやしませんよ。おできも切りゃ、血の出る傷も手当をするのがお医者の一つ芸なんだ。医者のうちに血があったら、なにがどうしたというんですかよ」

「血をいじくるが稼業なら、血を始末するかめかおけがあるだろうというのさ。どう考えたって、あの床の間へ降った血は、外から忍びこんできたいたずらのしわざじゃねえ。