Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.105 Zeichen · 337 Bildschirme
連中が、ひととおりやふたとおりの責め方でたやすく口を割ろうとは思いもよらないことでした。
ただ、残るものは右門流あるのみです。動かぬ証拠を右門流で見破って、ぐうの音も出ないようにする以外手段はないのです。
「さてのう、どこからおどろかしてやるか、いろいろと手はあるんだが……牢名主」
「なんでござんす」
「おまえの生国はどっちじゃ」
「おふくろの腹ん中ですよ」
「そうか。では、おまえの腹の中もひやりとひと刺し冷たくしてやるぞ」
ぶきみにいって、じろりじろりと見ながめていたその目が、ふとひざの下の重ね畳にとまりました。
不審があるのです。今まで下積みになっていたために、しけって腐ったらしいすそ切れのある一枚が上になって、しゃんとしたのが下になっているのです。あきらかに、それは畳を積み替えた証拠でした。
せつなです。ずばりとはぜたような声が、牢名主の顔へぶつかりました。
「降りろッ」
「な、な、なんですかえ。牢頭の重ね畳はお城も同然なんだ。お奉行さまがちゃんとお許しなんですよ。降りろとは、ここを降りろとはなんでござんす!」
目をむいてさからおうとしたのを、ぞうさはない。