Japanische Klassiker mit Furigana
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
Lesen Sie 吉原新話 (よしわらしんわ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.157 Zeichen · 75 Bildschirme
(どこのお婆さんですか。)
(お婆さんなの、ちょいと……)
私たちが訊ねたい意は、お三輪もよく知っている。闇がり坂以来、気になるそれが、爺とも婆とも判別が着かんじゃないか。
(でしょうよ、はあ、……余程の年紀ですから。)
(いいえさ、年寄だってね、お爺さんもお婆さんもありますッさ。)
(それがね、それですがね三輪ちゃん。)
と頭を掉って、
(どっちだかよく分りません。背の低い、色の黄色蒼い、突張った、硝子で張ったように照々した、艶の可い、その癖、随分よぼよぼして……はあ、手拭を畳んで、べったり被って。)
女たちは、お三輪と顔を見合わせた。
(それですが、どうかしましたか。)
(どうもこうもなくってよ……)とお三輪は情ない声を出す。
(不可ませんでしたかねえ。私はやっぱり会にいらしった方か、と思って。)
……成程な、」
と民弥は言い掛けて苦笑した。
「会へいらしったには相違は無い。
(今時分来る人があって、お組さん。もう二時半だわ。)
(ですがね、この土地ですし……ちょいと、御散歩にでもお出掛けなすったのが、帰って見えたかとも思いましたしさ……お怪の話をする、老人は居ないかッて、誰方かお才はんに話しをしておいでだったし、どこか呼ばれて来たのかとも、後でね、考えた事ですよ。