Japanische Klassiker mit Furigana
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
Lesen Sie 吉原新話 (よしわらしんわ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.157 Zeichen · 75 Bildschirme
(佐川さん、)
と囁くように、……幹事だけに、まだしっかりしていた沢岡でね。やっぱり私の隣りに坐ったのが、
(妙なものをお目に懸けます。)
(え、)
それ、婆々か、と思うとそうじゃ無い。
(縁側の真中の――あの柱に、凭懸ったのは太田(西洋画家)さんですがね、横顔を御覧なさい、頬がげっそりして面長で、心持、目許、ね、第一、髪が房々と真黒に、生際が濃く……灯の映る加減でしょう……どう見ても婦人でしょう。婦人も、産後か、病上りてった、あの、凄い蒼白さは、どうです。
もう一人、)
と私の脇の下へ、頭を突込むようにして、附着いて、低く透かして、
(あれ、ね、床の間の柱に、仰向けに凭れた方は水島(劇評家)さんです。フト口を開きか何か、寝顔はという躾で、額から顔へ、ぺらりと真白は手巾を懸けなすった……目鼻も口も何にも無い、のっぺらぽう……え、百物語に魔が魅すって聞いたが、こんな事を言うんですぜ。)
ところが、そんなので無いのが、いつか魅し掛けているので気になる……」
二十二
「そうすると、趣向をしたのはこの人では無いらしい、企謀んだものなら一番懸けに、婆々を見着けそうなものだから。