Japanische Klassiker mit Furigana
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
Lesen Sie 吉原新話 (よしわらしんわ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.157 Zeichen · 75 Bildschirme
可加減にしておきなさい。誰だか。)
と凜々と云う。
聞きも果てずに、
(酷いとは、酷いとは何じゃ、の、何がや、向うの縁側のその殿、酷いとはいの、やいの、酷いとはいの。)
と畳掛けるように、しかも平気な様子。――向うの縁側のその殿――とは言種がどうだい。」
二十四
「子爵が屹となって、坐り直った様だっけ。
(知らんか、残酷という事を、知らなけりゃ聞かせようじゃないか、前へ出ないか、おい、こっちへ入らんか。)
(行こうのう、殿、その傍へ参ろうじゃがの、そこに汚穢いものがあろうがや。早やそれが、汚穢うて汚穢うてならぬ。……退けてくされませ、殿、)と言うんだ。
(汚いもの、何がある。)
(小丼に入れた、青梅の紫蘇巻じゃ。や、香もならぬ、ふっふっ。ええ、胸悪やの、先刻にから。……早く退けしゃらぬと、私も嘔吐そう、嘔吐そう、殿。)
茶うけに出ていた甘露梅の事だ。何か、女児も十二三でなければ手に掛けないという、その清浄な梅漬を、汚穢くてならぬ、嘔吐すと云う。
(吐きたければ吐け、何だ。)
(二寸の蚯蚓、三寸の蛇、ぞろぞろと嘔吐すが怪しゅうないか。)
余り言種が自棄だから、