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Japanische Klassiker mit Furigana

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どうきょにんかふう

同居人荷風

小西 茂也

Lesen Sie 同居人荷風 (どうきょにんかふう) von 小西 茂也 (こにししげや) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.026 Zeichen · 17 Bildschirme

Aozora Bunko

話は柳北、一葉、紅葉、小波の日記の方に移る。

一、のぞき趣味を小説家は大いに有せざるべからずと云い、舟橋田村高見など若い連中は、のぞきや女道楽にあまり金を使わぬから秀れた情痴小説が書けぬので、自分は富士見町に待合を歌女に出させた折り、素人客の連れ込みが来ると、隣室からのぞき見せりとその苦心談ありたり。

八月三日。先生いう、海神に地所附十万円のバラックの売物あるも、女中をおかねばならず、おけば必ず物資を盗まれると思わねばならぬし、それに間もなく死ぬ身ゆえ、家を持っても詰らぬと相変らずの愚痴話あり。

八月六日。先生ここ二三日便秘し脚気気味なりと。今日遂に病院に行く。夜、縁側で雑談、上田敏と厨川白村の訳詩の話が出、先生白村を軽侮して「詩がわかるのか」といえり。僕、敏のマラルメ訳詩は感服できずといえば先生無言。G・Iが遊びに来なくなりしゆえ小岩のパレスにも行く気がせぬと先生申さる。アナトール・フランスの「わが友の書」の一部、飜訳したく思いしことありと。

八月八日。朝、先生、菜切庖丁紛失せりと大騒ぎの末、朝飯もくわずに八幡へ庖丁を買いに出でらる。今日は烈暑なり。