Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めいじんちょうじ

名人長二

三遊亭 円朝

Lesen Sie 名人長二 (めいじんちょうじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 67.631 Zeichen · 134 Bildschirme

Aozora Bunko

当人が拙いと思う物で銭を取るのは不親切というものだ、何家業でも不親切な了簡があった日にア、のあがる事アねえ」

兼「それだって此のくれえの事ア素人にア分りゃアしねえ」

長「素人に分らねえから不親切だというのだ、素人には分らねえから宜いと云って拙いのを隠して売付けるのは素人の目を盗むのだから盗人も同様だ、手前盗人をしても銭が欲しいのか、己ア此様な職人だが卑しい事ア大嫌いだ」

と丹誠を凝して造りあげた書棚をさい槌でばら/\に打毀しました様子ゆえ、助七は驚きましたが、益々並の職人でないと感服をいたし、やがて表の障子を明けまして、

助「御免なさい、私は坂倉屋助七と申す者で、少々親方にお願い申したい事があって、先刻出しました召使の者が、早呑込みで粗相を申し、相済みません、其のお詫かた/″\まいりました」

と丁寧に申し述べましたから、流石の長二も驚き、まご/″\する兼松に目くばせをして、其の辺に飛散っている書棚の木屑を片付けさせながら、

長「へい、これはどうも恐入りました、此の通り取散かしていますが、何卒此方へ」

と蓆の上の鉋屑を振って敷直しますから、助七は会釈をして其処へ坐りました。