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Japanische Klassiker mit Furigana

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『わがはいはねこである』じょうへん

吾輩は猫である

夏目 漱石

Lesen Sie 吾輩は猫である (『わがはいはねこである』じょうへん) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 322.123 Zeichen · 643 Bildschirme

Aozora Bunko

いくら運動と名がついても、主人の時々実行するような、読んで字のごとき運動はどうも運動の神聖を汚がす者だろうと思う。勿論ただの運動でもある刺激の下にはやらんとは限らん。鰹節競争、鮭探しなどは結構だがこれは肝心の対象物があっての上の事で、この刺激を取り去ると索然として没趣味なものになってしまう。懸賞的興奮剤がないとすれば何か芸のある運動がして見たい。吾輩はいろいろ考えた。台所の廂から家根に飛び上がる方、家根の天辺にある梅花形の瓦の上に四本足で立つ術、物干竿を渡る事――これはとうてい成功しない、竹がつるつる滑べって爪が立たない。後ろから不意に小供に飛びつく事、――これはすこぶる興味のある運動の一だが滅多にやるとひどい目に逢うから、高々月に三度くらいしか試みない。紙袋を頭へかぶせらるる事――これは苦しいばかりではなはだ興味の乏しい方法である。ことに人間の相手がおらんと成功しないから駄目。次には書物の表紙を爪で引き掻く事、――これは主人に見付かると必ずどやされる危険があるのみならず、割合に手先の器用ばかりで総身の筋肉が働かない。これらは吾輩のいわゆる旧式運動なる者である。