Japanische Klassiker mit Furigana
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みかくのびとげいじゅつのび
味覚の美と芸術の美
北大路 魯山人
Lesen Sie 味覚の美と芸術の美 (みかくのびとげいじゅつのび) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.035 Zeichen · 11 Bildschirme
私は洋画というものが、形や柄の表面美に囚われていて、ものの真髄を掴む点においては、到底日本の線描名画に敵し得ないものであると思うが、仮りに百歩を譲って、洋画には洋画でなければならない点がありとするも、日本人は、立派に描き得るが、外国人にして日本画をよくするものあるを聞かない。ただに絵ばかりではない。建築でもそうである。音楽でもそうである。日本人は西洋人の建物を立派に自分のものとして造り、洋画も相当なものであるが、外国人にして日本音楽を解し、これを日本人の洋楽における如く、一人前によく成し、よく歌うものあるを聞かない。まして延寿太夫の如き清元を、あるいは義太夫を、あるいは謡曲を解し歌い、且つ語る者に至っては、恐らくただのひとりもないであろう。彼らには安来節ひとつ満足に歌うことが出来ないのである。
ここにおいて、私はなぜこう日本人のみが独り世界に冠絶した素質を有するかを考えざるを得なくなった。これは、なにもお国自慢でもなんでもない。あらゆる方面における作品と行為を見れば見るほど、私のみでなく、誰だってその感を深くすることであろう。
なるほど、科学の進歩や工業の発達においては彼らが秀れていた。