Japanische Klassiker mit Furigana
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よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
Lesen Sie 四十八人目 (よんじゅうはちにんめ) von 森田 草平 (もりたそうへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 56.183 Zeichen · 112 Bildschirme
「円山会議でいよいよ仇討と決した時、太夫から諸士へ廻された廻状にも、ちゃんとそれは明記してあったからな」
「それが慾目で分らなかったのさ」と勘平は捨ててやるように言って、からからと笑った。「だが、あいつらのように恥を忍んで生き延びたところで、いつまで生きるつもりだ? この先百年も生きやしまいし、晩いか早いか、どうせ一度は死ぬる身ではないか」
「そうだ、どうせ一度は死ぬる身だ」と、小平太は自分で自分に言って聞かせるように呟いた。
「それが分らないんだから情けないね」と、それまで黙っていた庄左衛門もぽっつり口を出した。そして、三人ともそれぎり黙ってしまった。
「しかしね」と、しばらくして勘平は、何やら一人で考えているように言いだした。「俺に言わせれば、今になって返らぬことじゃあるが、このように敵討を延び延びにされた太夫のしかたもよくない。第一、それがために、吾々の仕事が方々へ漏れてしまった。今までのところでは、それも別段差支えないようなものの、しかしだんだん士気の沮喪してきたことは争われないぞ。せめてこの春にでも事を挙げられたら、百二十五人が五十人を欠くまでには減らなかったろうに! それを思うと、どうも残念でたまらないよ」