Japanische Klassiker mit Furigana
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しきとそのおりおり
四季とその折々
黒島 伝治
Lesen Sie 四季とその折々 (しきとそのおりおり) von 黒島 伝治 (くろしまでんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 848 Zeichen · 2 Bildschirme
お正月も過ぎてしまえば、たのしみとして待ったほどのことはなく、あまりにあツけなく過ぎて結局又一ツ年を取って老いて行くのだが、それでもなにか期待の持てる張りあいのある気持で、藁をそぐってかざりを組み、山へ登って、松を伐ってくる。七日には、なな草のあえもの、十五日には朝早くとんどをして茅の箸で小豆粥を食べる。それがすむと、豆撒きの節分を待つ。
四季折々の年中行事は、自然に接し、又その中へはいりこみ、そしてそれをたのしむ方法として、祖先が長い間かかってつくりあげたもので春夏秋冬を通じてそれは如何にもたくみに配置されているように思われる。
茶色の枯れたような冬の芽の中に既にいま頃から繚乱たる花が用意されているのだと思うと心が勇む気がする。そして春になると又春の行事が私たちを待っている。