Japanische Klassiker mit Furigana
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そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
Lesen Sie 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.187 Zeichen · 231 Bildschirme
殊にまた自分の句の上に無造作に○がついたり直が這入ったりするのを一層不思議そうな眼でながめていたに相違ない。
「子規という男は何でも自分が先生のような積りで居る男であった。俳句を見せると直ぐそれを直したり圏点をつけたりする。それはいいにしたところで僕が漢詩を作って見せたところが、直ぐまた筆をとってそれを直したり、圏点をつけたりして返した。それで今度は英文を綴って見せたところが、奴さんこれだけは仕方がないものだから Very good と書いて返した。」と言ってその後よく人に話して笑っていた。
後年になって漱石氏の鋭い方面はその鋒先をだんだんと嚢の外に表わし始めたが、その頃の――殊に若年であった私の目に映じた――漱石氏は非常に温厚な紳士的態度の長者らしい風格の人のように思われた。自然子規居士の親分気質な動作に対しても別に反抗するような態度もなく、俳句の如きは愛松、極堂、霽月らの諸君に伍して子規居士の傘下に集まった一人として別に意に介する所もなかったのであろう。のみならず、この病友をいつくしみ憐れむような友情と、その親分然たる態度に七分の同感と三分の滑稽味を見出す興味とで、格別厭な心持もしないでその階下に湧き出した一箇の世界を眺めていたものであろう。