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Japanische Klassiker mit Furigana

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そうせきしとわたし

回想 子規・漱石

高浜 虚子

Lesen Sie 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.187 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

この雑誌売行の成功という事は頗る仲間の人気を引立てた。居士初め何人も我党の人気がそれほど盛であろうとは予期しなかった事でいずれも多少の意外に感じたことであった。が、同時にまた、

「虚子は我ら仲間が食わしてやっているのだ。」というような不平が同人仲間にあった。これもやはり余に対する同情の少なかったのが原因で、それも余の不注意が最大原因を為しているのであった。

居士は余と他の人々との間に立って両者の意思を疏通することを常に忘れなかった。が、また他の人々の意見を借りて居士自身の不平を余に訴えることも少くはなかった。

余は先きに『ホトトギス』の関係が出来てから居士の周囲に於ける余の影は再び濃くなったと書いたが、しかし悲しむべきことには一方に妻子を控えていた余は決してその昔し――道灌山以前に――余が居士の周囲に影の濃かった時代に比べると何処となく不純なところがあった。かつて居士の眼に、世間の事には全く疎く金銭の事には殆ど低能児だとまで見られていた余が、存外世間の事にかけて居士よりも巧者なことがあり、金銭に於てもそれほど間が抜けていないという事が判った時に、居士は一面に安心したと同時に一面には多少の不快をも感じたに相違なかった。