Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
Lesen Sie 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.187 Zeichen · 231 Bildschirme
抑もこのペン即ち内の下女なるペンに何故我輩がこの渾名を呈したかというと彼は舌が短かすぎるのか長すぎるのか呂律が少々廻り兼ねる善人なる故に I beg your pardon という代りに、いつでも bedge pardon というからである。ベッヂ、パードンは名の如く如可にもベッヂ、パードンである。然し非常な能弁家で、彼の舌の先から唾液を容赦なく我輩の顔面に吹きかけて話し立てる時などは滔々滾々として惜い時間を遠慮なく人に潰させて毫も気の毒だと思わぬ位の善人かつ雄弁家である。この善人にして雄弁家なるベッヂパードンは倫敦に生れながら丸で倫敦の事を御存じない。田舎は無論御存じない。また御存じなさりたくもない様子だ。朝から晩まで晩から朝まで働き続けに働いてそれから四階のアッチックへ登って寝る。翌日日が出ると四階から天降ってまた働き始める。息をセッセはずまして――彼は喘息持である――はたから見るも気の毒な位だ。さりながら彼は毫も自分に対して気の毒な感じを持って居らぬ。Aの字かBの字か見当のつかぬ彼は少しも不自由らしい様子がない。我輩は朝夕この女聖人に接し敬慕の念に堪えん位の次第であるが、このペンに捕って話しかけられた時は幸か不幸かこれは他人に判断してもらうより仕方がない。