Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちちゅうま

地中魔

海野 十三

Lesen Sie 地中魔 (ちちゅうま) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.599 Zeichen · 50 Bildschirme

Aozora Bunko

「よオし」

と叫ぶと、三吉少年は井戸の蓋をあけて、その中へいきなり身を躍らせた。

井戸を下りる三吉

怪盗「岩」は、少年探偵三吉のためにうまく一杯喰わされ、逆さに梁に釣り下げられている癖に、「いまに日本国中の人間どもが泣面をかくぞ、ざまア見やがれ」と大きなことをいっているのは、怪盗とはいえ、なんと面憎いことではないか。しかし日本国中の人間どもが、泣面をかくことなどという恐しいことが、本当に起りかけているのだろうか。一体それは、どんなことなのだろう?

勇敢にも少年探偵は、井戸の中へ飛びこんだ。飛びこんでみると、果してそこには、一条の縄梯子が懸っていた。

「やッ、こんなものを使って、岩のやつ、登って来たんだナ」

三吉はスルスルと、深い井戸の底の方へと下っていった。およそ四五メートルも下ったときのことだった。突然に彼の頬を、一陣の生温い風が、スーッと撫でた。

「おやッ」

袋の鼠か?

(なんだろう?)

三吉は懐中電灯をパッと照らしてみた。するとそこには真四角な窓みたいなものが、壁のところにポカリと開いていた。生温い風が、その窓からスーッと吹いてきた。

(どこから風が上ってくるのだろう。