Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

誰よりも一等あとで、海水につかることに、はらをきめました」

「一等あとで海水につかるって、一体どうするんだ」

「いや、なに、一等背の高い檣のうえへ、のぼっちゃうてえわけでさ」

「ばかをいえ。それだから、お前のような陸兵は、役に立たねえというんだ。陸に生えている林檎の樹とはちがうぞ。船がどんどん傾いてしまうのだから、一等背の高い檣てえのが、一向当てにならないのさ」

「そうですかい。なるほど、甲板が、いやにお滑り台におあつらえ向きになってきましたねえ。ところで、軍曹どの。あなたは、これから一体どうなさるおつもりなんで……」

「今に、リント少将の飛行船かなんかがこの上へとんで来て、エレベーターかなんかを、この甲板におろすだろうと思うんだ。そいつをこうして、待っていようてえわけだ」

「あっはっはっはっ。軍曹どの。ここは、寄席の舞台のうえじゃあ、ありませんよ」

二人の勇士は、死を覚悟していると見え、とんでもないばかばかしい口を、ききあっていた。

そのときであった。

二人の立っているところから、そう遠くない後方で、とつぜん、どどーンと小爆発がおこって、船の構造物が、がらがらと、はげしい音をたてて崩れた。